宮下 昌也 Masaya Miyashita
画家

宮下の絵には青や緑、黄色、赤といった色彩が存在感を発揮し、見るものに訴えかけてくる。もちろん動物や海、山といった自然のモチーフが宮下の世界観を表しているのだが、それ以上に色彩の強烈さが見るものを圧倒する。
画家としてのスタート
宮下は東京芸術大学でデザインを学んだ後、背景美術の仕事をしつつインドやネパールといった地を旅し、現地の人々の暮らしに衝撃を受け、妻の実家である鴨川に住むようになる。時代がバブル期の浮き足立った世の中にあって、宮下は鴨川という自然豊かな地で自給自足の生活を追求するようになる。以後一貫して人と自然との共生という大きなテーマで作品を作り続けている。
出品作品について

「生態系の環」では雨が川になり海に注ぐという自然の一連の流れが鹿のイメージと組み合わさっており、自然が一日、一日、春夏秋冬と姿を変えながら成長していくように、動物や生物もまた日々の営みの中で自然の恩恵を受け、お互い共存していく様が円環の構図の中で表現されている。
地域に根ざした活動
自然との共生は「人と自然をアートでつなぐ」をコンセプトに生まれた「コヅカ・アートフェスティバル」に結集していく。海や山など豊かな自然に囲まれた南房総の里山で、その地に根ざしたアート活動を展開する宮下は南房総になくてはならない作家の一人である。
