美術館について

公益財団法人 鋸山美術館について/代表理事 鈴木裕士

 鋸山美術館は2010年3月に金谷美術館としてオープン。「石と芸術」をテーマに町おこしに取り組む千葉県富津市金谷の「芸術」のシンボルとして皆さまに親しまれてきました。
 10周年を機に千葉県の名山、鋸山の名を冠した「鋸山美術館」に名称変更。これまで以上に地域の芸術文化振興に寄与することを目的に活動を続け、今日に至っております。

 金谷は江戸期より鋸山から切り出される房州石の産地として栄えた町です。
 鋸山の採石は明治から大正、昭和にかけて行われ、最盛期には年鑑56万本にものぼりました。切り出された石は横浜港や京浜地区、台場等の公共工事、皇居の造営にも使用され、日本の近代化を土台から支えたと言われております。
 また鋸山山腹の日本寺は開山1300年の関東で最古の勅願寺で、多くの僧侶が精神修養を積んだ修験道の名刹です。古来から景勝地であった鋸山、金谷は、多くの文人墨客が訪れ多数の名作、優品を遺していった歴史もあります。過疎化、少子高齢化の波が徐々に房総地区に押し寄せ地域の活力が失われる中、金谷地区では「石と芸術のまち」をテーマに町おこしが進められるようになりました。その活動をする中で地域の活性化に役立てようと、貴重な美術品のご寄贈をきっかけに美術館づくりが始まりました。
「みんなでつくる」気持ちを大切に、地元の歴史的建造物である房州石の石蔵の改装や外構工事、扉の漆塗りなど多くの地元の皆様のご協力により完成しました。
 こうして翌2010年3月15日、金谷美術館の本館がオープンし本格的な活動をスタートさせました。2年後の2012年2月には、千葉県より「公益財団法人」の認可を受け、名実ともに芸術、文化を通じた地域活性、教育普及そして地元への貢献を進める美術館になりました。鋸山コンクールやスイス、スウェーデンとの文化交流展、日本美術界の第一線で活躍する作家の企画展を開催しております。当館が所蔵する作品も鋸山に関する作品の他、日本画、洋画、彫刻、版画、現代美術など多岐に渡ります。
 当美術館の使命は地域の素晴らしい歴史、芸術文化を継承しながら新しい価値を創造し地域の活性化に寄与していく事です。私たちの理念である「美しいもの、大切なものをみんなで伝え遺し活かしてゆく美術館」としてその使命を全うして参りたいと思います。


別館・鋸山資料館

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鋸山美術館は2010年3月に金谷美術館としてオープン。
「石と芸術」をテーマに町おこしに取り組む千葉県富津市金谷の「芸術」のシンボルとして皆さまに親しまれてきました。
10周年を機に千葉県の名山、鋸山の名を冠した「鋸山美術館」に名称変更。
これまで以上に地域の芸術文化振興に寄与するよう努めてまいります。

〒299-1861  千葉県富津市金谷2146-1
公益財団法人 鋸山美術館
TEL:0439-69-8111 / FAX:0439-69-8444